2009年07月10日

社団戦記2 −7年ぶりの大逆転負け−

 次は東農大OBとの対戦。私は再び大将としての出場となった。まだ2試合目だし、小細工をする必要は全くない。エースが来ようが当て馬が来ようが、堂々とぶつかればいい。

 私の将棋は相手の四間飛車から相穴熊に。定跡形で見慣れた進行だったが、それでも相手の早指しは異常なくらいだった。自分が指してから1秒もしないうちに指してくる。こちらも時間で大差をつけられるのは嫌なので、すぐ指せるところはすぐに指したが、仕掛けのあたりで長考に沈んだ。団体戦だし、熱くなって手拍子で指すのは相手の思う壺だ。09Jul06-2 131手.jpg
 落ち着いて攻めたのが良かったのか、局面はいつの間にか堅い、攻めてる、切れないという形に。いわゆる穴熊の必勝パターンである。問題はこちらが30秒将棋で相手は20分以上残していることだが、自玉は絶対詰まないので考えやすい。少しもたついたものの、上図の局面では勝ちを確信していた。
 ここでの私の読み筋は、△4六銀▲同玉△4三飛▲4五歩△同飛▲同玉△5五金▲4四玉△4二銀(下図)で必至。しかし、△4三飛に▲3七玉と引かれ△2八銀▲同玉△4八飛成▲3八金となった時に、持ち駒に銀がないと詰まない。ゆえに△4六金▲同玉△4三飛▲4五歩となったが、ここで私は誤算に気付く。最後に残るのが銀だと、前述の手順の△4二銀が必至になっていないのではないか…。時間に追われ咄嗟に△5五銀と打ったが、相手は間髪を入れず▲3七玉。明らかに変調である。09Jul06-2参考図.gif
 大半の読者諸兄はお気付きかと思うが、持ち駒が金だろうが銀だろうが、前述の△4二銀までで必至である。▲5三飛などと受ければ△3三銀打以下簡単に詰むわけだが、情けないことに私はこの△3三銀打が全く見えておらず、4五に打つ金がないとダメだと思ってしまっていたのだ。
 これまでの履歴をリセットして考えられないのが私の悪いところで、局面はまだ優勢なのだが、動揺から頭はすっかり混乱してしまった。その後も悪手を乱発し、まさかの大逆転負け。
 これほどの逆転負けは7年前の中部オール学生(私と長い付き合いの方はわかる…かな?)以来である。頭が熱いどころの話ではない。一軍戦でこれをやらかして3-4なら、その日はもとより数ヶ月は立ち直れなかっただろう。
 私が投了したときには、まだチームの勝敗は決まっていなかった。私の将棋も167手という長手数だったのだが。残っている対局を見る限り、なんとか凌いでいそうではあったが、相手が投了するまで負けの可能性は常にある。チームが早々と1敗を喫する可能性、私が取り返しのつかない大失態をしたことになる可能性は、まだ残っている。なんとか助かっていてほしい。私はただ願うばかりだった。

 相手方の選手が詰み筋をうっかりして、3-3で残った副将戦はあっけなく終わった。助かった。負けなくて良かった。
 まさに冷や汗モノの勝利。チームを、そして私を救ってくれたチームメイトには、ただただ感謝の一言である。
posted by せた at 01:07| Comment(15) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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