2008年08月03日

社団戦初日回顧

 社団戦の初日から、1週間が過ぎた。はっきり言って、むちゃくちゃ長い1週間だった。疲れが溜まり、手近な大目標もなくなった状態で仕事中心の生活をこなすのは、かなりつらいものがあった。
 今になって思うのは、いかに自分が気負っていたかということである。主将をしていた昨年よりも、今年の方が入れ込んでいた。自分のプライドを満足させるには、自分自身が勝つしかなかったからだ。
 だが、結果は芳しくないものだった。チームも然り、自分自身もまた然り。それが、疲労を一段と増幅させた。
 そんな社団戦初日を、遅ればせながら簡単に振り返ってみたい。

 初戦の相手は紅萌。京大OBのチームだ。私は大将で起用された。相手側の大将は元アマ名人のK氏。チームメイトは私の勝利を期待しないだろうが、だからこそ一発入れたい。私は闘志満々だった。
 将棋は矢倉模様から私が穴熊、K氏が雁木に組み、互いに神経を使う展開に。30分の持ち時間は双方とも早々と使い果たし、30秒将棋が延々と続いた。
 私が馬脚を現し、はっきり負けの局面になった頃、隣のばとらー氏が投了。ギャラリーが減り、私はチームの負けを悟った。ほどなく私も投了し、スコアは2-5となった。
 敗れはしたが、私個人としては力を出しきれた。団体戦での連勝は残念ながら8で止まってしまったが、それほどショックでもなかった。

 2局目の相手は神風会で、私は抜け番。応援や偵察活動をして過ごした。チームの戦況は芳しくなく、それでもなんとか凌いでくれるのではないかと期待していたが、結果は2-5。
 正直、チーム連敗で3局目に登板することになるとは思わなかった。さきほど他の選手の将棋をひととおり見たが、本来の力を出し切れていない人が多い。ここはひとつ、自分が勝ってチームの連敗を止めてやろうではないか。そんなことを思いながら、次の野島道場戦に臨んだ。

 私は六将での出場で相手はI氏。一手損角換わりをされたので、ことらは端の位を取って右玉に。戦法の性質上、仕掛けどころが難しく、焦ってはいけないという思いもあって、30分30秒の将棋としては異常なくらいのスローペースになり、両者ともほぼ持ち時間を使い果たしてから、戦端が開かれた。
 ここが運命の分かれ目だった。相手が動いた瞬間、角を打ち込めるタイミングがあったのだ。局後に指摘されて気付いたのだが、対局中は他の手を読んでいて、全く思いつきもしなかった。この逸機によって相手に主導権を握られ、苦戦を強いられることになる。
 私の指し手は乱れに乱れ、いつの間にかクソ粘りモードに。投了してもいいかなと思ったが、チームがこういう状態だし、気力のみで指し続けた。時間が押してきたため双方20秒将棋になる。頓死や時間切れの楽しみが生じるので、これは歓迎だ。そして、ついに刀折れ矢尽きたかというところで、相手の時間が切れた。
 勝ちはしたが内容は最悪に近い。体力も相当消耗した。中盤の入口で角を打ち込んでおけば、こんなことにはならなかったのに。チームは6-1。2敗している以上、昇級争いは勝数勝負も考慮に入れなければならず、この私の1勝も貴重ではあるのだが…。

 続いて東北大学OB会との対戦。私は七将での出場で相手はH氏。聞いたことがある名前なので、おそらく主力選手だろう。横歩取りに誘導したが相手は乗らず、相掛かり相中住まいという、あまり見かけない戦形になった。
 お互いに手を出しにくい展開になる。こちらは後手だし千日手でもOKだ。それはわかっていた。しかし、どうせ千日手模様になるなら好形を築いておこうと思ってしまった。神経戦の後手番としてはあまりにも不用意な一手。相手は長考の末、これを的確に咎めた。
 駒割りこそ飛角交換だが、こちらは陣形が上ずっており、飛車の打ち込みが受からない。駒をぽろぽろ取られるのを、指を咥えて見ているしかなかった。あとは持ち時間がなくなるまで長引かせただけ。惨敗だった。
 この時点でチームは3-1で、最終結果は5-2。チームとしては立ち直ったが、私の心が晴れることはなかった。

 自分の勝敗だけを見ると、まあ想定の範囲内ではある。しかし、私は大きな問題の存在を痛感していた。体力の低下である。気力はあっても、スタミナがないため燃料切れを起こしてしまう。
 これは解決する問題なのか。実戦をこなしていけば体力は持つようになるのか。私にはそうは思えなかった。私にとって、個人戦と団体戦は全く異質のものだからだ。体力の消耗も全く違う。
 自分がチームに貢献していくためには、自分のプライドを満たす活躍をするためには、どうすればいいのか。突きつけられたこの問題、答えはまだ出ていない。
 しかし、8月末にはまた社団戦がある。答えが出るのを待ってはいられない。心のもやもやが晴れることはないだろうが、次こそは自分の納得できる結果を出せるように、自分なりに準備していきたいと思う。
posted by せた at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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