2008年08月14日

充実と憂鬱(後編)

 8月11日、朝10時前に実家を出て、天王寺に向かう。本日の目的地は近鉄百貨店阿倍野店、近鉄将棋まつりに参戦するのである。10時から受け付けている毎日新聞社杯には間に合わないので、13時からの早指しトーナメントに出るつもりでいた。
 近鉄百貨店の10階に着いたのは11時前。とりあえず誰か知り合いはいないかと探してみる。毎日新聞社杯のトーナメント表には知っている名前がいくつもあったのだが、皆対局中なので話し相手はいない。9階でおなかぽんぽこ氏に会ったが、彼は有料ゾーンに入っていった。
 結局、私はいったん近鉄百貨店を離れた。Mioで服を見たり(何も買わなかったが)、王将で昼食をとったりして、12時半頃に戻る。ちょうど13時からの早指しトーナメントの受付が始まるところで、受付を済ませた後、対局開始まで少し睡眠をとった。
 13時から手合がつけられ、ほどなく対局開始。相手がゴキゲン中飛車をしてきたので、試しに右玉で対抗してみた。序盤はまずまずだったが、その後の方針が悪かったようで、食い付きを許してしまい圧敗。不完全燃焼だったので、14時30分からの早指しトーナメントにも出ることにした。
 次の1回戦も対中飛車で、今度は普通に舟囲いに。相手側が48玉型で5筋を交換してきたので、無条件で45角から馬を作って優勢に。終盤追い上げられたものの、なんとか逃げ切った。
 2回戦、今度は相穴熊。駒得になり優勢を意識したが、攻め合うか受けに回るか方針を迷う。15分切れ負けで相穴熊という理由から前者を選択したが、これがどうだったか。実戦は相手が詰みを逃して辛勝。運には恵まれているようだ。
 3回戦も相手が四間飛車穴熊を選択。定跡と違う手順で組んできたので、思い切って咎めにいったが、失敗し見事な作戦負けに。じっくり指されたら苦しかったが、短期決戦に来られたためチャンスが生じ、相手のポカもあって最後は圧勝形になった。これでベスト4だ。
 結果報告に行くと、そこには見覚えのある顔が。阪大OBのしんじ氏だ。トーナメント表を見たところ、準決勝の相手は彼だった。彼も関東で働いているのだが、ちょうど関西に帰ってきたところらしい。連休も終盤に差し掛かろうとしている私からすれば、羨ましい限りである。
 私の希望で少し時間を取り、10分ほどして対局開始。後手しんじ氏のウソ矢倉に対し、私は急戦でガンガン攻めた。堅くはないが、攻めてる、切れない、時間リード。実戦的に勝ちやすいと思っていた。
 終盤の入口で私に甘い手があり、かなり追い上げられたが、時間のリードは大きかった。図の局面で私は残り2分ほど、対して相手は30秒ほど。そして、ここで慌てて指した△6七金が敗着となった。詰めろになっていない上に、金の質駒ができてしまった。感想戦で調べたところ、ここで△5八角なら後手勝ちという結論となった。08Aug1477手.gif
 こうして、先程は1回戦で圧敗した私が、なんと決勝まで勝ち上がってしまった。特に調子が良いとも思わないし、実際に悪手もかなり指しているのだが、とにかく運に恵まれている。あと1つ勝てば、早指しトーナメント4年ぶりの優勝だ。
 しかし、悪運もここまでであった。龍谷大現役のT氏との決勝は、相手の一手損角換わりから私が右玉に構えたのだが、中盤の入口で一歩交換しようとした手を見事に咎められ、あとは一方的に打たれるばかり。この日の初戦に続き、将棋を指した気がしないほどの圧敗であった。
 短い感想戦を終えた私に、スタッフから賞品が渡された。飯塚六段著「最強棒銀戦法」だった。棒銀はすることもされることも滅多にないので、実用性は微妙だが、まあ何かの役には立つだろう。
 準決勝のあたりから姿を見せていた桃山学院大OBのロックマン氏としばし雑談し、一緒に天王寺駅まで行く。しんじ氏やロックマン氏など、旧知の人物と予期せずばったり会うことが多いのも、近鉄将棋まつりの醍醐味の1つだ。彼らがいなければ、私にとっての将棋まつりは、将棋を指すだけの味気ないものになっていただろう。
 その後、私は和歌山県の橋本市に向かった。父方の祖母を訪ねるためである。夕方頃に行くつもりだったのだが、ずいぶん遅くなってしまった。しかし、それは決勝まで勝ち進んだことが原因であり、電車の中でも私は上機嫌であった。

 そして連休最終日。疲れていたこともあって、15時過ぎまでは休養に充てた。それまでほとんど見ていなかった五輪中継も多少は見た。競技が何であっても、スポーツ観戦というのはおもしろいものだ。
 新今宮を経由して、新大阪から新幹線で東京へ。既に夕食の時間帯になっていたこともあり、過ごし方は往路と同じ。まずは酒、次は弁当である。酔っ払わないと憂鬱で仕方がないというのが、正直なところである。
 こうして、この夏最大の連休は終わった。スタートがちょっと遅れたのは残念だったが、それ以外はやりたいことをほぼ予定通りこなせたし、結果もまずまずだった。充実した連休だったと思う。
 連休が終わる憂鬱さもいつもながら相当なものなのだが、それは私の性格上致し方ない。近いうちにまた関西に帰ることになりそうなので、また充実した時間を過ごしたいものである。
posted by せた at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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