2008年08月18日

再び大会へ

 横浜名人戦に出場してきた。最近、このブログでも将棋の記事が多くなっているが、実際休日の多くを将棋に費やしている。要するに、将棋に関してはある程度やる気のある状態なのである。まあ、他に楽しみがないというのも事実ではあるが。
 仕事がある日とほぼ同じ時刻に起き、ほぼ同じ時刻の電車に乗る。大会会場は横浜でもかなり西の方なので、私の住む江戸川区からはけっこう時間がかかるのだ。もっとも、横浜まで行くと完全に非日常の世界なので、気分転換という意味では悪いものでもない。
 将棋まつりというのはいつもそうだが、会場はかなり混雑している。対局開始までの時間を雑談や練習将棋で潰している人も多い。孤独を感じる時間帯である。こればかりは一朝一夕に解決する手段はなく、何をするでもなく過ごすしかなかった。

 さて1局目、相手が中飛車から無理気味の攻めを敢行してきて、図の局面を迎える。後手の桂得で、しかも8五の銀が遊んでいるので優勢を意識していたが、先手の大駒も急所に利いているので、気持ちの悪いところではある。08Aug1777手.gif
 しかし、ここで△7一金という手があった。以下▲5二飛成△4三銀打と進み、▲6三龍は△5一桂で龍が死ぬので▲4二角成から突撃してきたが、この攻めはさすがに余せる。最後は2枚飛車の攻めを間に合わせて勝ち。珍しく幸先のよいスタートを切ることができた。
 本部に報告に行くと、そこには見覚えのある人物が。この大会も、終わったところから順に手合いを付けていく(私の嫌いな)システムなので、彼と当てられることは容易に想像できた。かくして、次の対戦相手は前朝日アマ名人のK氏となった。
 K氏のゴキゲン中飛車に対して私が序盤で変化技を見せると、相手は長考に沈んだ。彼からすればここで私などに負けるわけにはいかないだろうから、まあ当然だろう。一方、こちらは失うものなどない。トップアマとここで当たったのは不運ではあるが、ローリスクハイリターンなのもまた事実だ。とにかく思い切り良く指そうと思った。
 しかし、いかにリラックスして指していても、実力の差はいかんともしがたい。私が軽視していた仕掛けが実は成立していて、一気に形勢を損ねてしまった。その後も頑張ってはみたが、終わってみれば圧敗だった。
 3局目、相手は高校生くらいの若手選手だった。英春流の出だしからビシビシと早指しで飛ばされ、私ばかりが時間を使う展開に。飛車先は交換したもののその後の攻めの形が作れず、結局大作戦負けになってしまった。
 仕方がないので開き直って攻めさせることにしたが、飛車を見捨てての猛攻を通され、勝負どころもなく完敗。やはり、私の駒組みに問題があったようである。2敗失格なので、これで終了だ。

 冒頭にも記したように、この1ヶ月ほどは積極的に将棋の大会に出ている。これだけ指すのは学生時代以来であろう。ここ数年と異なり、駒を持って指すのが当たり前という感じになりつつある。
 一方で、新鮮味が失われてきたという感覚もある。アマ名人戦予選や米子将棋まつりの時に比べればリラックスして指していて、疲れもそれほど感じないのだが、反面それに物足りなさを覚えてもいる。かつての自分にとっては、将棋の大会というのはもっと熱くなるものだったのだ。
 だが、これが本来あるべき姿なのかもしれない。やるからには全力で指すが、上をめざそうという意欲はない。ならば、個人戦で必要以上に入れ込む必要はないのではないか。
 来年には30歳になる。そろそろ家庭を持ちたいという気持ちは強い。そんな状況で将棋を細々と続けていくにはどうすれば良いのか。その問いの答えが、この横浜名人戦にはあったのかもしれない。
posted by せた at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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