2008年10月17日

東北秋旅・その1

「庄内に行こう」
 そう思い立ったのは、もう半年以上も前のことだった。酒井氏の城下町・鶴岡と海運業で栄えた港町・酒田。ネット等で調べれば調べるほど、どちらも魅力的に感じられた。
 庄内地方を通ったことは、何度もある。秋田、青森方面に行く際、たいてい経路になるからだ。しかし、なるべく遠くへ行きたいという気持ちもあってか、鶴岡や酒田で途中下車して市内観光を楽しむということはなかった。今から思えば、もったいないことをしていた気がしなくもない。
 この半年あまりの間、具体的にプランを立てたことは何度かあり、夜行列車の座席指定を取ったこともあった。しかし、諸々の事情により、実現には至らなかった。
「やっと行ける」
 これが、出発にあたっての正直な思いだった。

 10月12日の午前5時前、新潟駅で夜行快速ムーンライトえちごを追い出された(終点だから当然だが、時間帯からしてそんな気持ちになる)私は、快速村上行きに乗り継ぐ。意外によく眠れたためか、車内がやや寒かったためか、眠気はあまりなかった。途中で空が白み始める。こんな時間に起きていることなど滅多になく、旅をしていることを改めて実感した。
 村上からは酒田行きに乗り継ぐ。ここからしばらくは、笹川流れと呼ばれる景勝地だ。線路が海のすぐ近くを通っており、目の前には海岸線や奇岩、遠くには粟島が見える。車内は旅行者が多く、デジカメで車窓の風景を撮る人も何人かいた。
 線路が海から離れると、車窓は米どころ庄内の田園風景に。平凡な風景だが、東京という超のつく大都会に暮らす私にとっては新鮮だ。これは、極めて不自然で不健康な生活をしていることの証明であるとも言える。
 最初の目的地である鶴岡に着いたのは7時半を少し回った頃。朝食がまだだったので、まずは駅前にあったミスタードーナツに入った。
posted by せた at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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